2008年8月18日月曜日

頑張りを支えるもの

昨日、知人のお見舞いに行って来ました。昨年の春、仕事場の建築現場で運悪く足を滑らせ下半身が不自由になってしまったのです。

彼と初めて出会ったのは12年程前。子供を連れて潮干狩りに行った時でした。お互いの子供同士が同級生で、嫁さん同士も大変仲良しだったため「〇〇君のお父さんヨ♪」と紹介されました。第一印象は少し無愛想で人見知りするような感じを受けました。しかし私は彼と波長が合い、一緒にいるだけで楽しく色々と行動を共にしてきました。

1年2ヶ月振りの再会です。彼と会えると思うとすごく嬉しい。懐かしい。その反面不安もありました。事故当初、自暴自棄になり、人と会うには大分時間が掛ると聞かされていたからです。最近やっと前向きな姿勢が出てき、人と会う気にもなってきたとは聞いてはいましたが・・・不安でした。施設に着くと建物の扉が開き、車椅子に乗ってこちらに向かって来る彼が居ました。懐かしい!色白になってはいるものの、以前と変わらぬ職人気質の風貌と口調。良かった!!。目を合わすと涙がこぼれそうになる。なんと声を掛けていいものか。自然のまま、前向きな対応をと思っていても。「どうして彼がこんな目に・・・」と、ついついその思いが言葉に出てしまいそうになります。「こんなことも出来るようになった。」と車椅子の後輪だけで静止して見せてくれました。彼の右腕には包帯が巻かれていました。車椅子の操作練習中に転んでケガをしたそうです。下半身のみならず腹筋にも力が入らない彼にとって車椅子を操作し座っているだけでもつらいのでは。当日の昼食に近くの焼肉屋に連れて行ってくれました。食が細くなり以前の半分の量になったとのこと。彼の奥さんは明るく気丈に、以前と変わらぬように彼と接しています。楽しいひと時でした。

施設で別れを告げ、駐車場の車の中で帰り道のナビ設定に手間取った後、駐車場の出口から走り出すと、ずっと待ってくれていたようで、子供と夫婦2人で手を振って見送ってくれました。熱いものが込み上げてきました。彼と家族の並々ならぬ頑張り。ただただ見守ることしか出来ませんが応援するのみです。

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